この記事はこんな人におすすめ!
- Jiraを使い始めたばかりで、JQLを学びたい初心者ユーザー
- JQLを使ってプロジェクト管理を効率化したいプロジェクトマネージャー
- 複雑な条件でチケットを検索し、詳細な分析を行いたいエンジニアやアナリスト
はじめに
この記事では、Jiraのチケットを検索するためのJQLについて紹介します。
JQLとは何か?といったところから具体的な利用方法まで説明しますので、Jiraを使い始めたばかりの方はもちろん、すでにJQLについて知っているが、より深く理解したい方にも参考になると思います。
JQLとは?
JQLは、「Jira Query Language」の略で、Jiraの課題(チケット)を検索およびフィルタリングするためのクエリ言語です。
JQLを使用することで、プロジェクト内の特定の課題を効率的に見つけ出し、管理することができます。
プロジェクトの規模が大きくなるにつれて、課題の数も増加し、単純な検索機能では必要な情報を見つけ出すことが難しくなります。
JQLを使用することで、複雑な条件を設定し、必要な課題を迅速に抽出することができるので、プロジェクト管理やタスクトラッキングが効率化されます。
JQLの基本構文は?
JQLの基本要素
JQLのクエリは以下の3つの基本要素で構成されます。これらの基本要素を組み合わせることで、JQLクエリを作成します。
- フィールド(Field): 課題の特定の属性を指定(例: プロジェクト、担当者、ステータス、優先度など)
- 演算子(Operator): フィールドに対する条件を指定(例: =, !=, >, <, IN, NOT IN, ~)
- 値(Value): フィールドに対応する具体的な値を指定(例: “In Progress”, “High”, “John Doe”)
基本要素の一覧
フィールド | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
project | 課題が属するプロジェクト | project = “Project X” |
status | 課題の進行状況(例: To Do, In Progress) | status = “In Progress” |
assignee | 課題の担当者 | assignee = “John Doe” |
reporter | 課題を報告したユーザー | reporter = “Jane Doe” |
priority | 課題の優先度(例: High, Medium, Low) | priority = High |
created | 課題が作成された日付 | created >= “2024/01/01” |
updated | 課題が最後に更新された日付 | updated < “2024/02/01” |
due | 課題の期限 | due = “2024/03/01” |
resolution | 課題の解決状況 | resolution = “Unresolved” |
summary | 課題の要約フィールドの内容 | summary ~ “bug” |
description | 課題の詳細説明 | description ~ “error” |
labels | 課題に付与されたラベル | labels = “frontend” |
components | 課題が属するコンポーネント | components = “API” |
fixVersion | 課題が修正される予定のバージョン | fixVersion = “v2.0” |
type | 課題のタイプ(例: タスク、バグ、エピック) | type = Bug |
resolutiondate | 課題が解決された日付 | resolutiondate >= “2024/02/15” |
演算子 | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
= | フィールドが指定された値に等しい | status = “Done” |
!= | フィールドが指定された値に等しくない | priority != “Low” |
> | フィールドが指定された値より大きい | created > “2024/01/01” |
< | フィールドが指定された値より小さい | due < “2024/03/01” |
>= | フィールドが指定された値以上 | updated >= “2024/02/01” |
<= | フィールドが指定された値以下 | created <= “2024/01/31” |
~ | フィールドに指定されたテキストが含まれる | summary ~ “error” |
!~ | フィールドに指定されたテキストが含まれていない | description !~ “completed” |
IN | フィールドが指定されたリスト内のいずれかの値に等しい | priority IN (“High”, “Medium”) |
NOT IN | フィールドが指定されたリスト内のいずれの値にも等しくない | status NOT IN (“Resolved”, “Closed”) |
IS | フィールドが特定の状態である | resolution IS EMPTY |
IS NOT | フィールドが特定の状態でない | resolution IS NOT EMPTY |
WAS | フィールドが以前特定の値を持っていた | status WAS “In Progress” |
CHANGED | フィールドが変更された | status CHANGED |
値 | 説明 | 使用例 |
---|---|---|
“In Progress” | 課題のステータス(例: 作業中の状態) | status = “In Progress” |
“John Doe” | 特定の担当者の名前 | assignee = “John Doe” |
“High” | 優先度が高い | priority = “High” |
“2024/01/01” | 特定の日付 | created >= “2024/01/01” |
“Bug” | 課題のタイプ(例: バグ) | type = “Bug” |
currentUser() | 現在ログインしているユーザー | assignee = currentUser() |
EMPTY | フィールドが空(未設定)であることを示す | resolution IS EMPTY |
“Project X” | 特定のプロジェクト名 | project = “Project X” |
“frontend” | 課題に関連するラベル | labels = “frontend” |
“v2.0” | 特定のバージョン | fixVersion = “v2.0” |
“API” | 課題に関連するコンポーネント | components = “API” |
JQLの基本構文と例
基本構文
<フィールド> <演算子> <値>
複数条件を組み合わせ
<フィールド1> <演算子1> <値1> AND <フィールド2> <演算子2> <値2>
グループ化
(<フィールド1> <演算子1> <値1> OR <フィールド2> <演算子2> <値2>) AND <フィールド3> <演算子3> <値3>
JQLを使った課題の検索方法
- Jiraにログインする
- 画面左の「課題」を選択する
- 課題画面の「JQL」を選択し、JQLクエリを入力する
よく使う検索条件があれば、フィルターとして保存しておきましょう!
保存することで、毎回JQLクエリを入力することなく課題を抽出できます。
まとめ
今回はJiraのチケットを検索/抽出するためのJQLの構文や利用方法を紹介しました。
JQLやJQLを保存したフィルターを利用することで、チケットの可視化が容易になります。
是非参考にしてみてください。
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