この記事のレベル
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- ストーリーポイントとは何か、その基本的な考え方
- アジャイル開発におけるストーリーポイントの役割
- フィボナッチ数列を使った見積もり方法とその理由
- ストーリーポイントと工数(時間)の違い

この記事はこんな人におすすめ!
- アジャイル開発の見積もり方法を学びたい初心者の方
- 「ストーリーポイント」と「工数」の違いを整理したい方
- アジャイル開発を体系的に学びたいエンジニアやマネージャー
はじめに
アジャイル開発では、タスクやストーリーを「どれくらいの規模や難しさがあるか」で見積もる必要があります。
しかし、工数(時間)での見積もりは主観的になりやすく、メンバーごとの経験やスキルによって大きく差が出てしまいます。
そこで活躍するのが「ストーリーポイント」です。
本記事では、ストーリーポイントの基礎から、アジャイル開発での活用方法、フィボナッチ数列との関係、そして工数との違いまでを整理して解説します。
ストーリーポイントとは?
ストーリーポイントとは、ユーザーストーリーやタスクの「相対的な大きさ」や「複雑さ」を表す指標です。時間ではなく「基準タスクとの比較」で考えるのが特徴です。
- ログイン画面の修正:2ポイント
- 新しいAPI連携の実装:8ポイント
- 単体テストの追加:3ポイント
このように、工数(時間)ではなく「どちらがどれくらい大変か」を相対的に見積もります。

わかりやすい(難易度の感覚が人により異ならない)小さめのタスクを基準タスクとしてみてください。
アジャイル開発におけるストーリーポイントの役割は?
アジャイル開発、とくにスクラムにおいて、ストーリーポイントは計画・予測・チーム連携を支える重要な役割を果たします。
役割① スプリント計画の土台になる
ストーリーポイントをもとにチームのベロシティ(1スプリントで処理できる平均ポイント数)を算出します。
これにより、次のスプリントで「どの程度の作業が現実的に完了できるか」を見積もることができます。
役割② リリース予測を可能にする
過去のベロシティを積み重ねることで、「この機能群はあと◯スプリントで完了できる」と予測が立てられます。
これはリリース計画やステークホルダーへの説明に役立ちます。
役割③ チーム全体の共通認識をつくる
ストーリーポイントの見積もりは、開発者・テスター・プロダクトオーナーが議論しながら行います。
その過程で「どの部分が難しそうか」「リスクはどこにあるか」といった認識を共有でき、結果的に品質向上やリスク低減につながります。
ストーリーポイントとフィボナッチ
前章で解説したように、ストーリーポイントはアジャイル開発における計画・予測・共通認識に大きな役割を果たします。では、実際ストーリーポイントを見積もるときに、チームはどんな数値を使っているのでしょうか?
その代表例がフィボナッチ数列です。

フィボナッチ数列とは、1, 2, 3, 5, 8, 13…といった形で「直前の2つの数を足した数が次にくる」数列のことです。
なぜフィボナッチ数列を使うのか?
フィボナッチ数列を使うのは、タスクの大きさに応じて「ざっくりした見積もり」ができるから です。
- 小さなタスクは細かく区別できる(1, 2, 3)
- 大きなタスクは差を大きくして大まかに判断できる(5, 8, 13…)
その結果、
- 無駄な細かい議論を避けられる
- 見積もりの不確実性を自然に表現できる
- チームで合意しやすくなる
つまり、フィボナッチ数列を使うことで「タスクの規模に合わせた、効率的で現実的な見積もり」ができるのです。
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ストーリーポイントと工数の違いは?
ストーリーポイントと工数は、似たように「作業の規模」を測るために使われますが、目的も意味も大きく異なります。
それぞれの定義は?
- ストーリーポイント:作業の規模や複雑さを「相対的に」表す指標
- 工数(時間):作業にかかる「絶対的な時間」を表す指標
比較表で見る両者の違い
| ストーリーポイント | 工数(時間) | |
| 単位 | 抽象的な数値(1,2,3,5,8・・・) | 時間(h,日など) |
| 見積もり基準 | 他のタスクとの相対比較 | 実際にかかる時間 |
| 強み | チーム全体で共通認識を作れる / 経験差を吸収できる | 実際のスケジュールや契約に使える |
| 弱み | 工数に変換しないと外部説明に使いづらい | 見積もりが人によってブレやすい |
| 主な用途 | スプリント計画、ベロシティ管理 | リリース計画、契約見積もり |
どう使い分けるべき?
- ストーリーポイントが向いている場面
- スプリント計画を立てるとき
- チームの作業量や進捗をざっくり把握したいとき
- 工数が向いている場面
- 契約や外部への見積もりが必要なとき
- スケジュールや予算を具体的に管理したいとき
まとめ
- ストーリーポイントとは
- 作業の規模や複雑さを相対的に表す指標であり、アジャイル開発における計画や予測の基盤となる。
- アジャイル開発における役割
- スプリント計画やリリース予測、チームの共通認識づくりに活用される。
- フィボナッチ数列を使う理由
- 大きなタスクほど見積もりの精度が下がるため、数値の間隔を広げて「ざっくり見積もり」を可能にする。
- 工数との違い
- ストーリーポイント=計画や進捗管理に強い。
- 工数=スケジュールや契約に必要。目的によって使い分けることが重要。
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