『話し方すべて』(桐生稔)から学ぶ”伝わる説明”の仕方

スキルアップ・キャリア

”伝わる説明”とは?

”伝わる説明”:その場(説明)の目的を達成できる説明

「理解の促進」や「説得」など、何かを説明するときの目的は多岐にわたります。ビジネスの場においては、目的を達成する説明が求められます。

そこで、桐生稔さんの『話し方すべて』から学ぶ”伝わる説明”の仕方をご紹介します。

相手の顔を思い浮かべる

説明の内容を考えるときは、相手の顔を思い浮かべるようにしましょう。

当たり前のことですが、説明には必ず相手がいます。
ところが、説明が苦手な人の多くは、いきなり「何を話そうかな?」と考えてしまいがちです。

話す内容を考える前に「この話は誰が聞くんだっけ?」と相手を意識し、話す内容を考えていくことが大切です。

説得力を上げる

説得力のある説明は、「主張」とそれを裏付ける「事実」「論拠」で構成されます。

「主張」とは、自分の考えや結論
「事実」とは、主張の正当性を裏付けする客観的な数字
「論拠」とは主張と事実を結びつける理由

何かについて意見を述べる際は、「主張」「事実」「論拠」それぞれの空箱をイメージして、それぞれを埋めていくように話すと説得力が上がります。

例として、”企業はリモートワークを導入すべき”という「主張」に対する「事実」と「論拠」をいくつか挙げてみます。

説明相手:中小企業の経営者

事実中小企業において、リモートワークを導入した場合の調査では、運営コストの削減と従業員の生産性向上が明らかにされています。
論拠リモートワークによる固定費用の削減と従業員のモチベーション向上による生産性の増加は、中小企業の競争力を高める重要な要素です。

説明相手:大企業の人事部門

事実大企業におけるリモートワークの導入例では、従業員の満足度が向上し、特に若手層の定着率が改善されています。
論拠若手従業員は柔軟な働き方を求める傾向にあります。リモートワークの選択肢を提供することで、企業は優秀な人材を引き付け、保持することができるため、人事戦略として有効です。

このように説明する相手によって事実や論拠を使い分けることで、より説得力のあるに説明となります。

まとめ

今回は、桐生稔さんの『話し方すべて』の一部内容をご紹介しました。

この記事に書いた内容以外にも、相手が答えやすくなるような質問の仕方、自信があるように見せるテクニックなども学ぶことができます。

話すことに苦手意識がある人、トークスキルを磨きたいという人には最適な一冊になっているので是非お手に取ってみてください。

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