プロジェクト計画書の書き方は?目次やテンプレートも紹介!

プロジェクト管理
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この記事でわかること
  • プロジェクト計画の目的や検討すべき事項
  • プロジェクト計画書の構成やテンプレート
takata
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この記事はこんな人におすすめ!

  • これからプロジェクトマネージャーとしてのキャリアをスタートする方
  • 上流工程にチャレンジしたいエンジニアの方
  • エンジニアとしてのキャリアをスタートしたばかりの方

はじめに

現代のシステム開発では、スピードとコストの要求が日々高まっています。

その中で、システム開発理論に書かれたプロセスをすべて実行するのは現実的ではなく、現場目線で「本当に必要なこと」を見極めることが求められています。

本記事では、現代のITプロジェクト管理において「いつ、何を決めるべきか」「どんな成果物(資料)が必要か」を解説します。

今回の記事では特に、「プロジェクト計画」フェーズに焦点を当て、この段階で必要な検討事項と成果物について詳しく紹介します。

プロジェクト計画とは?

プロジェクト計画は、プロジェクトの目標達成に向けた作業・スケジュール等の検討および関係者との合意形成を行うフェーズです。

プロジェクト計画フェーズで検討・合意すべきこと
  • プロジェクトの背景、目的および責任範囲(下記①~③)
  • 現状の課題と解決する手段(下記④)
  • プロジェクトのスケジュールと各フェーズの必要成果物(下記⑤⑥)
  • 関連チームと責任者およびプロジェクトの管理ルール(下記⑦⑧)

また、このフェーズで作成すべき成果物は、上記の事項がまとめられた「プロジェクト計画書」です。

この計画書は、プロジェクトを成功に導くための指針となり、関係者間での合意を得るための重要な文書となります。

それでは、次の章からプロジェクト計画書を一緒に作成してみましょう。

プロジェクト計画書を作成しよう

プロジェクト計画書の目次は?

プロジェクト計画書は、下記の6つの章で構成することをお勧めします。

目次名内容
第1章本プロジェクトの目的背景を踏まえたプロジェクトの目的と責任範囲を示す
第2章ソリューション納得感のある課題と解決策を示す
第3章マスタスケジュール各フェーズの開始日・終了日とマイルストンを示す
第4章タスク・成果物一覧各フェーズのタスクと成果物を示す
第5章プロジェクト体制関連チームとその役割・責任者を示す
第6章プロジェクト管理方針進捗と課題の管理ルールを示す

それでは、ここから各章で必要な検討事項とそのまとめ方を詳しく紹介していきます。

第1章 本プロジェクトの目的

この章では、プロジェクトの背景と目的プロジェクトの責任範囲を明確にする必要があります。

プロジェクトの背景と目的

現在抱える問題とプロジェクトを通してどのような姿を目指すかを定義します。

プロジェクトの背景と目的は、下のまとめ方を参考にしてみてください。

プロジェクトの責任範囲

プロジェクトが責任を持つ業務範囲を定義します。

スコープ外の課題を気にしだすとプロジェクトが進まなくなるため、責任範囲を明確に合意することが必要です。プロジェクトの責任範囲は、下の例を参考にまとめてみてください。

第2章 ソリューション

この章では、現状の課題解決策(ソリューション)を明確にする必要があります。

現在の課題とソリューション

第1章で整理した現状をさらに掘り下げ、納得できる課題説得力のある解決策を提示します。

この章の内容はプロジェクトによって異なりますが、以下の例のように課題と解決策を整理してください。必要に応じて、定量的な調査結果などを加えるとより効果的です。

第3章 マスタスケジュール

この章では、各フェーズの開始日・終了日マイルストンを明確にする必要があります。

マスタスケジュール

各フェーズの開始日・終了日マイルストンを示したマスタスケジュールを提示します。

マイルストンは、プロジェクトの進行における重要な節目であり、遅れが生じるとプロジェクト全体に遅延を引き起こす可能性のあるポイントです。

プロジェクトの進捗状況を可視化するためにもマスタスケジュールは重要となります。

第4章 タスク・成果物一覧

この章では、各フェーズのタスクどんな成果物を作るかを明確にする必要があります。

タスク・成果物一覧

マスタスケジュールに記載がある各フェーズのタスク成果物の一覧を提示します。

タスクの完了条件を明確にするためにも、各タスクで何を成果物とするかを明確にしましょう。

第5章 プロジェクト体制

この章では、プロジェクトに関連するチームとそのチームの役割責任者を明確にする必要があります。

プロジェクト体制

プロジェクト体制では、各チームの役割(責任範囲)責任者を明示にしましょう。

第6章 プロジェクト管理方針

この章では、プロジェクトのルールを明確にする必要があります。

特に、進捗・課題の管理ルールは必ず定義するようにしてください。

進捗・課題管理方針

進捗管理ルールでは打ち合わせのタイミングと議題を明確にし、課題管理ルールではどのような基準で上位チームにエスカレーションするかを定めましょう。

まとめ

この記事のまとめ
  • プロジェクト計画の目的は?
    プロジェクトの目標達成に向けた作業・スケジュール等を検討し、関係者との合意形成を行うこと
  • プロジェクト計画で検討すべきことは?
    • プロジェクトの背景、目的および責任範囲
    • 現状の課題と解決する手段
    • プロジェクトのスケジュールと各フェーズの必要成果物
    • 関連チームと責任者およびプロジェクトの管理ルール

さらに学びたい方へ

この記事では、ITプロジェクトの「プロジェクト計画」フェーズにおける検討事項と必要成果物を紹介しました。

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講座名【入門】システム要件定義と基本設計(実践ワークで理解する上流工程の進め方)icon
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対象者システム開発を企画するビジネス人材(プロマネ、経営企画など)
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